Web制作の現場では多くの専門用語が使われています。特にアルファベットの略語が次々と登場するため、慣れないうちは混乱してしまうかもしれません。今回は、Webサイト制作やWebマーケティングに関連する用語・略語をまとめて紹介します。
①デザインに関する用語
●Webサイト設計
・FV(ファーストビュー)
Webサイトが表示された際、スクロールせずに見える範囲のこと。
・PC / SP(ピーシー / エスピー)
パソコンとスマートフォンの略語。
Webサイト制作時にはPC /SP用それぞれのデザインを準備します。
・LP(エルピー:ランディングページ)
縦に長い1ページで構成されたWebサイト。キャンペーンや商品紹介のために作成することが一般的。
・UI(ユーアイ:ユーザーインターフェース)
画面上で見えるレイアウトや操作感など。
・UX(ユーエックス:ユーザーエクスペリエンス)
サービス利用時に得られた満足感などの体験。
・WF(ワイヤーフレーム)
デザイン着手前に準備する各コンテンツの配置を定めた設計図で、ワイヤーと略すことも。手書きに加え、Excel、PowerPoint、Adobe XDで制作することが多い。
・デバイス
PC/SP/タブレットなどの情報端末のこと。画面サイズやブラウザが異なる様々な端末から問題無く閲覧できるようにすることを「マルチデバイス対応」という。
・ラフ / カンプ
共に、WFを基に作成したデザイン案のこと。複数案を提出し、クライアントとデザインの方向性をすり合わせる役割も。
●パーツ名称
・EF(エントリーフォーム)
会員登録や商品購入などの際に、ユーザーが情報を入力する仕組みのこと。ストレス無く入力できるようEFを改善する(EFO:エントリーフォーム最適化)ことで、成果や売り上げも変化。
・MV / KV(メインビジュアル・キービジュアル)
共に、Webサイトの一番上に表示されるビジュアルのこと。
・あしらい
デザインにおける装飾のこと。細かなトレンドがあるため、デザインが古くならないよう常に知識をアップデートすることが重要。
・グロナビ(グローバルナビゲーション)
Webサイトの全ページに共通して表示させる案内メニューのこと。
・パンくずリスト
現在閲覧しているページの位置を階層順に記述したリスト表示のこと。用語の由来は「ヘンゼルとグレーテル」で、森から無事に帰るためパンくずを落としながら歩いたことから。
・ファビコン(favicon)
タブ表示やブックマークした際に表示される、Webサイト名の横にあるミニアイコンのこと。
②Webサイト構築に関する用語
・API(エーピーアイ:Application Programming Interface)
ソフトウェアの一部を公開し、他サービスと機能を共有・連携させる仕組み。Twitterが提供するAPIを利用してWebサイトにツイートを表示させるなど、多方面で活用されている。
・CMS(シーエムエス:Contents Management System)
Webの専門知識がなくても、ブログ感覚で更新や運営ができるシステムのこと。作業を内製化できるため更新頻度が上がる、コストが削減できるなどの導入メリットも。
・HTML / CSS(エイチティーエムエル / シーエスエス)
HTMLとは、Webサイトを作成するための基本的な言語。CSSとは、Webサイトの見た目を指定する言語。
・SSL(エスエスエル)
悪意のある第三者からパスワードなどの重要情報を盗聴・改ざんされないよう、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組み。
・コーディング
HTML(文字や枠)、CSS(装飾)、JavaScript(動き)などの言語を使い、ルールに沿ってコードを書くこと。
・静的ページ / 動的ページ
静的ページとは、HTMLで作成され毎回同じ内容が表示されるページ。動的ページとは、見る人やタイミングで異なる内容が表示されるページ。
・レスポンシブ
マルチデバイス対応を可能にするコーディング方法。HTML/CSSに「画面幅がXXXpx以上ならPC向けレイアウトを表示」などの指示を書き込み、画面幅に合わせてレイアウトを変更する仕組み。
③進行管理に関する用語
・FIX(フィックス)
最終確定すること。
・イニシャル、ランニングコスト
イニシャルコストは初期費用、ランニングコストは維持費用のこと。
・バッファ
ゆとりや余力のこと。
・ペンディング
保留し先送りにすること。
・リスケ
リスケジュールの略語で、予定の組みなおしや計画を変更すること。
・リソース
プロジェクトに必要な人員や費用のこと。
・ローンチ
Webサイトや新サービスを公開・開始すること。
④Webマーケティングに関する用語
・CV(コンバージョン)
会員登録や商品購入など、Webサイトにおける最終的な成果のこと。
・CTA(シーティーエー:Call To Action)
「いますぐ資料請求」など、行動喚起のために設置するボタンやテキストリンクのこと。
・GA(ジーエー)
アクセス解析ツールであるGoogle Analyticsの通称。
・KGI(ケージーアイ:Key Goal Indicator)
最終目標が達成されているかを測る指標。「1年後に売上20%アップ」など、時期と数値を具体的に設定する必要がある。
・KPI(ケーピーアイ:Key Performance Indicator)
KGIに到達するため、「Webサイト訪問者数を3か月後に10,000人にする」などプロセスにおける達成度を測る中間目標。
・PV(ピーブイ:ページビュー)
Webサイト内の特定ページが表示された回数のこと。同じ人が一日に10回訪問すると10PVになります。
・UU(ユニークユーザー)
特定期間内にWebサイトを訪れた人数のこと。同じ人が一日に10回訪問しても1UUになります。
まとめ
Web業界では、新技術の普及やトレンドの移り変わりに合わせて専門用語・略語が日々誕生しています。知らない言葉に出会ったらすぐに検索して、知識のアップデートを行うよう心がけましょう。