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【ビジネスパーソンのための「アイデア道場」①】誰でもアイデアがつくれる「組み合わせ発想法」

仕事で何かアイデアを求められ、頭を悩ませている方は多いと思います。アイデアとは一体どのように生み出されるのでしょうか。「アイデア道場」では、アイデアの基本的な発想法を紹介するとともに、その発想法をもとに新たなアイデアをつくるヒントを紹介していきます。

アイデアは、組み合わせから生まれる

“アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない”
出典:ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』

アメリカ最大手の広告代理店「トンプソン社」の常任最高顧問などを務めた、ジェームス・W・ヤングの名著『アイデアのつくり方』での一文です。既存の知識・技術や、ものごとを組み合わせることが、アイデア発想のもっとも基本的な考えだといわれています。
たとえば、グルメレビューサイトは「店舗情報」・「広告」・「個人の感想ブログ」の組み合わせだと考えることができます。画期的だ!と思ったものも、よく見てみると、既存の何かの組み合わせから生み出されていることに気付きます。多くの人は、アイデアをつくるのは才能だと誤解し、「自分には斬新なアイデアなんて生み出せない」と諦めてしまいます。しかし、アイデアは才能ではなく、組み合わせの技術こそが重要であり、それは誰もが磨くことができます。今回は、そんな技術のひとつを紹介します。

「組み合わせ」を軸に、アイデアを発想してみる

たとえば、傘の販促PRや新商品企画について立案を求められたとして、「組み合わせ」からアイデアを考えてみましょう。まずは傘についての情報を集めることから始めます。傘そのものについての情報でもいいですし、傘にまつわるエピソードでもいいです。

  • 雨や日光などから身を守るもの
  • カバー、主軸、取手などさまざまな部品から構成されている
  • 雨が降ることを知らなくて、家に傘を忘れてしまった
といった情報があげられます。

連想から組み合わせる言葉を考える

情報が集まれば、次は重要な「組み合わせ」です。「組み合わせ」には、さまざまな方法があるのですが、まずはもっとも簡単な「連想」から始めるのがオススメです。上記で集めた情報から連想することをあげ、その二つを組み合わせます。
「雨が降ることを知らなくて、家に傘を忘れてしまった」というエピソードなら「天気予報」を連想して組み合わせてみると、どうしょうか。雨予報をアラームなどで知らせてくれる傘という商品アイデアが思いつきます。「雨・日光などから身を守るもの」なら「プレゼント」や「恋人・家族」を連想して組み合わせてみましょう。「あなたを守りたい」というメッセージをコンセプトにしたプレゼント用の傘という商品のPRやブランディングが思い浮かびます。さらに「さまざまな部品から構成されている」に「カスタマイズ」を連想して組み合わせてみると、どうでしょうか。好みのデザインや求める機能性にあわせて、パーツを組み替えられる傘という商品アイデアが生まれます。

離れた言葉を組み合わせて想像力を広げる

連想は、簡単である一方、凡庸なアイデアに落ち着いてしまうこともあります。連想だけでは煮詰まってしまい、何か突破口を開きたいときは、「組み合わせ発想法」の応用版である「連想しない情報の組み合わせ」を試してみましょう。傘から連想しないようなものを集め、それらを「傘」と組み合わせていきます。たとえば「音楽」を組み合わせてみると、どうでしょうか。
雨音が音楽になって降ってくる傘といったアイデアが思いつくかもしれません。現実に商品化するのは難しそうですが、面白そうですよね。商品にするのは困難でも、普段は嫌だと感じる雨が、少し楽しみになるようなキャンペーンを考え、そこで使ってみるなど、発想が広がっていきます。
連想しない情報の組み合わせは、そこから生まれたアイデアそのものだけではなく、そのアイデアがなにを意味しているのかを考え、想像を広げることが、ヒントにつながります。

アイデアに困った時は、「組み合わせ」から始めよう

今回はアイデア発想の基本である「組み合わせ」に焦点をあてて、アイデアを考えてみました。実際にアイデアを求められる際は、さまざまな課題や条件があるので、そのまま簡単に当てはめられる訳ではないですが、「組み合わせ」にはアイデアを生み出すさまざまなヒントが隠されています。アイデアで思い悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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