コラム

企画・プロデュースからデザイン・コーディング、システム開発、運用サポートまで、ワンストップでサービスを提供しているインフォネット。当社は単に制作するだけではなく、お客さまの多様なニーズを見極め、個々の課題や要望に対応することにより、最良の「成果」を導き出せるよう、日々ご提案を行っています。本コラムでは、プロジェクトに関わった担当社員の取り組みをご紹介します。

【お客様のお悩み】
システム担当者が退職し、既存システムが運用できない状態に…

【インフォネットからのご提案】
既存システムをただリニューアルするのではなく、infoCMSによるシステム構築を行うことでデジタル戦略を新たなフェーズへ導く

システムの開発・運用・保守もお客様のご要望に合わせて対応

いま使っている業務システムが不便で困っている…。ビジネスモデルの変化に応じて基幹システムを改修したい…など、システムの課題や悩みはございませんか。システムの良し悪しは、業務効率だけでなく、経営全般に影響を及ぼします。インフォネットでは、Webサイトの企画制作だけでなく、システム開発・運用・保守なども、お客様のご要望に合わせて、ご提案が可能です。
Webが得意だからこそ、システムに新たな価値を創出したり、Webサイトとシステムを一元管理化できたり、通常のシステム会社にはないような様々なメリットがあります。今回は、そんなシステム開発の事例をご紹介します。

既存システムの課題を抽出し、ゼロから再構築

ご依頼くださったのは、医薬品を扱う商社様でした。システム担当者が独自に構築した「見積作成システム」を利用されていたのですが、その担当者が退職し、システムの運用・メンテナンスができない状態になっていました。すべてを任せていたシステム担当者が急に不在になり、「設計書も仕様書もない。システムの全容を把握した社員もいない。困った！」というケースは多いかもしれません。そうした場合の既存システムの改修やリニューアルにも柔軟に対応しています。
今回は、お客様の業務モデルを丁寧にヒアリングしながら、見積作成に必要な情報を精査し、見積書と同時に発行する「サンプル依頼書」の中身も理解することで、システムの仕様や設計をゼロからつくり直すことにしました。
具体的には、仕入先である医薬品・製薬メーカーなどのデータベースと、製品そのもののデータベースを組み合わせて見積を作成し、PDF化できるシステムを構築。また、一度作成した見積データを流用し、一部を変更して作成できるような仕組みもつくりました。同じような案件であれば、一から作成する必要がなく、以前のデータを再利用することで、業務効率を上げることができます。
私たちが提供するのは、既存システムの単なる改修ではありません。お客様の課題を抽出しながら、システムをより良いものにしていくこと。「あったらいいな」「もっとこうなってほしい」などを叶えるために、豊富な知識や経験からアイデアを出し、仕様の細部にまでこだわります。また、それを実際のカタチにできる技術力があることも、私たちの強みです。

infoCMSによるシステム開発が、新たな可能性を拓く

今回のシステムは、インフォネットのプロダクトであるinfoCMSで構築しました。CMSといえば、Webサイトの編集や運用管理を行うコンテンツ管理システムのことですが、システムの開発や、システムとWebサイトとの連携などにも力を発揮できるのが、その特徴です。さらに、システム開発にとどまらない展開も可能です。
たとえば、今回のお客様であれば、すでに公開されていた製品紹介サイトの運用と見積作成システムを同じCMSで一元管理することができます。システム構築がゴールではなく、既存のWebサイトやクラウド上のデータベースなどと連携・応用することで、デジタル戦略の新たなフェーズを考えていくことができるわけです。infoCMSはカスタマイズの自由度が高く、汎用性があることも、それが実現できる理由のひとつです。
今回は、作成した見積書やサンプル依頼書のデータをCSVで抽出できるような仕様にすることで、分析やマーケティングに活用できる提案をさせていただきました。お客様からは「CMSだから、ユーザー権限管理や運用メンテナンスなどが便利になった」というお声もいただいています。

ここ数年でDXが加速するなか、業務に関わるデータをクラウド上で管理・運用し、上手く活用していくことが競争優位性を高めるため、社内システムもそれに対応した仕組みをつくっていく必要があります。infoCMSは、そのシステムづくりとWeb戦略を一元化し、より効果的なデジタル戦略を推し進めていくことができます。